痩身エステと一口に言っても、たとえばキャビテーションやハンドリンパマッサージ等、いろいろなやり方があります。
だからエステでは、基本的にはある一つの方法というよりも、いろいろを組み合わせて痩せさせようとすることが多いです。
そんな痩身エステの方法の一つにあるのが、EMS。ここではそんなEMSがどんなものなのか、どういう効果があるのか、ということについてみていきます。
どんなものか把握しておいた方がよりしっかりと効果を得られるようになるので、是非チェックしてみてください。
もくじ
EMSが痩身につながる仕組み
痩身エステにいろいろな方法があるのは、それぞれ痩せることにつながる仕組みが違うからです。
まずはEMSがどういう仕組みで痩せることにつながるのかということを見ていきましょう。
「E・M・S」名前を見れば仕組みが分かる
EMSという名前は、それに使うマシンの英語の頭文字をとったものになっています。
正式な名称はElectrical Muscle Stimulation。
日本語に直すと電気による筋肉刺激となります。つまり、電気を使って筋肉に刺激を与えるマシンということになります。
その刺激が、痩せることにつながるんです。
運動したような効果を得られる
筋肉に刺激を与えるということは、筋肉を使うのと同じことです。刺激を与えられると筋肉は動きますから。だから電気で刺激を与えるというやり方であっても、筋肉を動かして鍛えることが可能。
筋肉を自分で動かそうとすると、時間と体力をすごく使いますよね。でもEMSであれば、時間も体力も使わずに簡単に出来るのです。
1-3筋肉を鍛えることがなぜ痩身になるのか
電気で筋肉を鍛えることが出来るのがEMSだということが分かっても、ここで一つ疑問点が生じてきますよね。
そもそもなぜ筋肉を鍛えることが痩身につながるのか。筋肉を鍛えることが痩身につながる理由は、二つあります。
一つは、筋肉が鍛えられることにより、代謝が良くなるから。代謝が良くなれば、普段している生活の中の行動での脂肪燃焼率も良くなります。だから何気ない日常の中で痩せていくことが可能になるんです。もちろん、代謝が良いうえで運動もすれば、より痩せやすくなります。
もう一つは、全体的に引き締まるから。筋肉が鍛えられていけば、全体的に肉が引き締まります。つまり見た目的にシュッとしていくんです。こうしたダブルのアプローチで痩せることを目指していくのが、EMSの仕組みになります。
EMSの特徴はどこにある?
EMSの仕組みが分かったら、次に知っておきたいのは、EMSならではの特徴です。EMSならではの特徴とはつまり、それを利用する上でのメリットやデメリット。
どういう所が強みになり、どこに弱点があるのか見ていきましょう。
メリットはリバウンドのしづらさ
EMSのメリットを簡単に言うならば、リバウンドのしづらさにあります。痩身エステのほかに方法と比べると、EMSはリバウンドがしづらいと考えられます。
それはやはり、筋肉を鍛えることが出来るから。部活をしていたり、あるいは趣味で筋トレをしていたりする人にはわかるかもしれませんが、筋肉は簡単には落ちません。
もちろん1か月くらい全くろくに運動もしないでいたら、落ちてしまうこともあります。ただたとえば腹筋が軽くシックスパックに割れているというようなレベルまで筋肉が鍛えられれば、ちょっと運動をしなくてもしばらく腹筋は割れています。
同様に、引き締まった身体が手に入れば、すぐにまたたるんでしまうということはないのです。また、筋肉がすぐに落ちないのですから、当然代謝もすぐには悪くなりません。
代謝が悪くならなければ、日常の中で脂肪が燃えやすい状態が続くわけですから、そうそう太ることはありません。だからリバウンドがしづらいと言えるんです。
デメリットは頼りすぎてしまいがちになるところ
逆にEMSのデメリットは、それに頼りすぎてしまうことがあるという点です。EMSで運動をしたのと同じような効果を得ることが出来るわけですから、それに甘えて全然運動する気がなくなるという人もいます。
確かに運動は時間も取られますし、体力的にも厳しいですから、それに頼りすぎてしまいがちになることもあるんです。それに頼りすぎてしまうと、運動不足が著しくなっていきます。
たとえ代謝が良くなったとしても、日常の中でのちょっとした運動すらもどんどん減っていったら、リバウンドしてしまうこともあります。
いくら脂肪が燃えやすくても、脂肪を燃やすための運動がないと、脂肪は燃えません。ガスだけ出ていても、そこに火種がないと火は出ないのです。もともと運動嫌いの人にとっては、このEMSの気楽さがデメリットになることがあります。
筋肉痛になることもある
また、極端に運動不足だという人の場合、EMSによる刺激で筋肉痛になってしまうということもあります。
筋肉に刺激を与えるのは運動しているのと同じことなのですから、普段全然筋肉を使っていないという場合、それで筋肉痛になってしまうこともあるんです。ただそれも、当然いつまでも続くわけではありません。
たとえば最初のうちは腕立て10回で筋肉痛になってしまっていたという人も、いつまでも10回で筋肉痛になるわけではないですよね。
次第にその運動に慣れてきて、そのレベルの運動では筋肉痛にならないようになるものなのです。だからEMSでの筋肉痛も、最初のうちはあるかもしれませんが、次第に起こらなくなります。
EMSで効果を感じるまでの回数
EMSでの痩身エステは、決して1回で効果が出るものではありません。筋肉痛などの、ある意味での効果は1回で感じられることもあります。
でも、それは求めている効果ではないですよね。痩身エステに本当に求めている効果は、当然痩せることです。求めている効果が出るまでには、複数回通わないとなりません。
定期的に負荷を与えることが大切
痩身エステで効果を感じるためには、だいたい10回から15回くらいは通いたいところです。やっぱり普段運動しない筋肉に負荷を与えて、しっかりと筋肉を強くするためには、繰り返すことが大切になります。
1日だけ100回腹筋をしても、それで腹筋が割れるということはありません。でも、100回の腹筋を1か月くらい続けたら、それだけで腹筋が割れてくる可能性は高いです。
大切なのは、運動による負荷を定期的に与えることになります。だから、EMSでも1回だけではなく、10回とか15回くらいは通っておきたいところ。
回数に開きがあるのは、もともとの筋肉の状態や脂肪の状態、さらには食生活や生活習慣によって筋肉のつきやすさが違うからです。いずれにしても数か月の間は通っていたほうが良いでしょう。
家庭でするのとエステでするのでは違う
EMSは、実は家庭でも出来るものになります。家庭用のEMSが販売されているので、それを買って日々利用すればいいだけです。
とはいえ、もちろん家庭でするのとエステでするのでは違います。ここでは家庭用のEMSとエステでするEMSでは何が違うのかを見ていきましょう。
家庭用のEMSはパワーが弱め
家庭用のEMSは、エステで使用するEMSと比べると、比較的にパワーが弱めになっています。確かな知識がある人が使うわけではありませんから、使用方法の間違いによる事故が起こらないようになっているんです。
パワーが弱いということは、当然その分効果も出づらくなります。もちろん、全く効果が出ないということはないでしょう。
中にはそういうものもあるかもしれませんが、そういうものは自然と淘汰されるので、あまり心配はいりません。
ただ、思ったような効果が得られるか、思ったスピードで効果が得られるかというと、それが期待通りにならない可能性もあります。
痩身エステでのEMSだって、そうなる可能性が0なわけではありません。でもどちらかでいえば、家庭用のものの方が期待通りにいかない可能性は高くなるんです。
エステであれば効率的に利用できる
EMSを利用する際には、パッドをつける場所が大事になってきます。どこにつけてもいいというわけではありません。
きちんと、「ここにつけることでここの筋肉がこう動くから効果的になる」という知識のもとで装着していかないと効率が悪くなってしまうんです。それもやはり筋トレと同じです。
筋トレだって、効率的な筋肉の動かし方、つまり効率的なトレーニング方法があります。それでない非効率的な方法でも筋肉はついてはいきますが、回数はより求められるでしょう。
エステであれば他の方法とも混ぜられる
エステと家庭用のEMSの違いとして、他の方法を使えるか使えないかという点も挙げられます。
痩身エステでEMSをするのであれば、当然キャビテーション等の他の痩身エステ術を織り交ぜていくことが可能です。
それに対して家庭用のEMSを利用する場合には、せいぜい出来ることと言えば自発的な運動くらいです。もちろん痩身エステ術やダイエット術を他に知っているのであれば、織り交ぜていくことも可能になります。
でもその知識はない人が多いですよね。だからEMSに頼ることしかできません。EMSだけにしか頼ることが出来ない状況の人と、いろいろな方法を織り交ぜることが出来る人がいた場合、どちらの方が痩せやすいでしょうか?
それはやっぱり後者になります。もし本当に痩せたいと思うのであれば、痩身エステでEMSの施術を受けるのがおすすめです。
まとめ
簡単でかつデメリットもそこまで大きくないのがEMS。仕組みも決して難しいものではありませんし、効果の出るイメージも沸いたのではないでしょうか?
あとは実際にトライしてみるだけです。是非効果をイメージしながらトライしてみてください。